Restore SRX or SDR 2x2
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画像 2x2  中古入手した車輌、放置期間の長い不動車などの車両を整備する。
 新車の購入できない今となっては、中古で入手した車輌を快適に乗るためには大なり小なり整備や修理が必要になります。その一つの指針として記載していきます。

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Body Check 
車体のチェック。
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Engine Check 
エンジンのチェック。
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Free Park BBS 
質問などは...。掲示板。
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SRX & SDR Index 
インデックス。
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Check 2x2
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まず始めに 
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車体全般 
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ブレーキ周り 
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サスペンション 
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2x2 2x2
・始めに・
 整備、修理にはその程度により必要な整備・修理スキルと工具(特殊工具)・テスター、そしてそれなりのセンスと見切りの良さが必要です。(えらそうですねぇ...('_' )。
 ぶっちゃけ、例えばネットのこのようなページで情報と対処法の一例を確認したり掲示板などで聞いただけの情報で簡単に整備や修理が必ず出来て直る等ということは多くなく、むしろ他所まで悪化させたり無限ループに陥ることもあります。
 また、修理・整備箇所によっては命に関わる場合もありますので、無理はせず、手に負えないと判断した場合は、然るべき技術を持ったバイク屋などで診てもらうことをお勧めします(^ ^;)。
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2x2 2x2 車体のチェック

・真っ直ぐ走らない/左右で曲がり方が違う・
 真っ直ぐ走らない、左右で曲がり方が違うなどの症状について。
 簡単なところではハンドル・フォークのねじれやリアホイールのセンターが出ていないなどの場合。症状も分かり易く、直すのも比較的簡単。
 比較的簡単に直せるものの、わかりにくいのがフロント・リアサスペンションの左右アンバランスなど。
 フレームのねじれや歪みは状態によって非常にわかりにくい上、修正は高価、必ず直るとも限らないので交換の覚悟も必要。

・フォーク単体。
   ?→フォークオイル状態。
      ×→フォークオイルの交換。
   ?→フォークのオイルの漏れ。
      ×→オイルシールの交換。
      ?→インナーチューブ摺動部の錆び。
         ×→酷ければインナーチューブ交換。程度が軽ければ修正。
      ?→メッキが減って光っていないか。
         ×→酷ければインナーチューブ交換。
   ?→左右フォークの突き出し量の長さ。
      ×→左右突き出し量の調整。

・上から見てのフロントタイヤの平行。
   ?→三つ又とフォークの捻れ・曲がり。
      ×→各ボルトを弛め三つ又とフォークの捻れ・曲がりを調整。
      ?→フォークインナーチューブの曲がり。
         ×→フォークインナーチューブの交換・修正。
      ?→アンダーブラケットの曲がり・捻れ。
         ×→アンダーブラケットの交換。
      ?→フレームの曲がり・捻れ。
         ×→フレームの修正・交換

・前から見たフロントホイール(フロントフォーク)と車体のズレ。
   ?→フォークインナーチューブの曲がり。
      ×→フォークインナーチューブの修正・交換。
   ?→フレームの曲がり・捻れ。
      ×→フレームの修正・交換

・後ろから見たリアホイールと車体のズレ。
   ?→スイングアームの捻れ。
      ×→スイングアームの交換。
   ?→フレームの曲がり、捻れ。
      ×→フレームの修正・交換
   ?→車体前後軸にたいしてのホイール平行。
      ×→左右チェーン引きで調整。
         ?→ホイールカラー等は違わないか。
            ×→ホイールカラーの交換
         ?→左右センターが出ているか。
            ×→スイングアームの曲がり。

・その他原因。
   ?→タイヤの偏摩耗。
   ?→ハンドルの曲がり、ズレ。
   ?→リアサス・フロントフォーク左右の状態違い。
   ?→フレームキャスタ角の歪み。
   ?→フレームの微妙な曲がり、歪み。


・走行中振動がする/ハンドルが震える/ヨーイングが起きる・
 中古入手で症状が起こっている場合はまずタイヤから疑うといい、かなりの確率でタイヤの痛みにより起きている。特に置きっぱなしになっていた車輌などはタイヤの部分部分により硬化の度合いなどが変わるため、タイヤの回転に伴い振動や振れが起きる。
 徐々に症状が出てきた場合は、タイヤのエア抜けや各ベアリングの摩耗など、通常こまめに整備・調整していない車両は疑ってみる。まめにエアのチェックなど行っていてもバルブの不良などで抜けてしまうことがあるので注意。
 急に起こり始めた場合、ベアリングの破損など修理に急を要する場合が多い。但し単純にボルトの弛みなどの場合もあるのでその辺りのチェックも忘れずに行う。

・タイヤの状態。
   ?→エアは適度に入っているか。
      ×→エアを調整。
   ?→ホイールとの勘合
      ×→取り付け直し。交換。
   ?→ヒビ、偏摩耗、硬化の有無。
      ×→タイヤ交換。

・ホイールの状態。
   ?→歪み・振れ、ヒビ等の有無。
      ×→交換。又は修正。
   ?→ベアリングチェック。
      ×→ガタ、錆、回転不良等が少しでもあれば交換。
      ○→交換済。
         ×→インナーカラーが渋過ぎ・緩すぎの場合調整又は交換。

・ステムの状態。
   ?→締め付け状態の確認。
      ×→締め付け調整・ベアリングのグリスアップ。
      ○→ベアリングのチェック。
   ?→ステムベアリングの段付き・偏摩耗確認。
      ×→ステムベアリング交換。
      ○→締め付けのチェック。

・駆動系の状態。
   ?→ハブダンパーの摩耗、損耗状態。
      ×→交換。
   ?→チェーン・スプロケの状態。
      ×→偏摩耗、偏芯、固着等は交換。

・車体各所の弛み、締めすぎなど。
   ?→スイングアームピボット。
   ?→サスペンションマウント部。
   ?→エンジン各マウント部。

・フレーム、マウントの割れ等。

・その他動作の不良・
 中古車量など入手直後から感じる場合は、各可動部の潤滑不足や錆による作動不良である場合が多いので点検と整備は一通り行う。
 車体全体に共通するが、急に起き始めた場合はベアリングなどの消耗部品の破損や不適切な整備によるものなどの可能性が高く。徐々に起き始めた場合はパーツ単位の摩耗などが可能性としては高い。
 事故、転倒などの場合は車体各部の捻れ、破損等が複合して起こる。

・押したときに重い。
   ?→タイヤ空気圧。
      ×→調整。
   ?→ホイール。
      ?→ベアリングの不具合。
         ×→交換。
      ?→アクスルシャフト曲がり、歪み。
         ×→交換。
   ?→ブレーキ。
      ×→引きずり。
         ?→フルードの入れすぎ。
            ×→調整・交換。
         ?→キャリパーピストンの固着。
            ×→清掃、部品・本体交換。フルードの交換。
         ?→マスターシリンダー不具合。
            ×→分解清掃、部品・本体交換。フルードの交換。
   ?→チェーン。
      ?→回転、作動状態。
         ×→注油。
            ×→張り調整。
               ×→偏減り、固着が改善されなければ交換。
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2x2 2x2 ブレーキ周りのチェック

・ブレーキ・
 出来ない作業は行わない。不適切な整備は命に関わるのでそれなりの知識と技術を持った人に見てもらいながら行うか、それが出来ないようであれば素直にしかるべき店に出すなど見切りは必要。

 中古車入手時に限らず、先ずはレバー位置と角度の調整を行い、自分にとってのベスト位置を設定してから他の部分に手を入れる。
 見落としがちなのは、レバーピボットの潤滑状態や、ピストンとレバー接点の潤滑状態。パーツ交換や大きな修理を行う前に以下のフルードと合わせて先ずはチェックしてみる。
 フルードは定期交換が必要。交換であればエア抜き自体の作業も比較的簡単なので、中古入手時や、長期交換した記憶がないようであれば交換してから作業を行った方がトラブル時の原因究明は早く行える。

 ディスクブレーキの場合、パッドとディスクは常時多少触れているため軽い音がするだけで抵抗無くホイールが回転する場合等は心配する必要はない。ブレーキをかけずに押したときにフォークが沈む等の場合はピストンが戻らず引きずりを起こしている状態。

・引きずり。
   ?→フルードの入れすぎ。
      ×→調整・交換。
   ?→キャリパーピストンの固着。
      ×→清掃、フルードの交換。
         ×→部品(シール・ピストン)交換・本体交換。
   ?→マスターシリンダー不具合。
      ×→分解清掃、フルードの交換。
         ×→部品(シール・ピストンアッシー)交換・本体交換。

・効きが一定しない。
   ?→ホイールの回転でレバーにキックバックがある。
      ×→ディスク歪み。偏摩耗。
         ×→ディスク交換。
   ?→ホイール回転位置による効きの違い。
      ×→油脂の付着。
         ×→清掃。
      ×→ディスク歪み。偏摩耗。
         ×→ディスク交換。
   ?→雨天と晴天で効きが変わる。
      ×→パッド特性。
   ?→走行時間により効きが変わる。
      ?→効きが柔らかくなってくる。
         ×→フルード劣化。エア混入。水分混入。
            ×→フルード交換。エア抜き。
         ×→パッド特性。
      ?→効きが固くなってくる。
         ×→引きずりが起きる。
            ×→フルードの入れすぎ。
               ×→フルード交換。エア抜き。
            ×→フルードへの異物混入。
               ×→フルード交換。エア抜き。
         ×→パッド特性。

・効きが悪い。
   ?→キャリパピストンの固着。
      ×→清掃。パーツ交換。
   ?→フルードエア噛み、フルード劣化。
      ×→フルード交換。
   ?→パッドの劣化。
      ×→交換。
      ○→ディスクの摩耗。
         ×→あたりが出るまで注意。使用限度を大きく超える場合交換。
         ○→パッドとディスクの相性。
            ×→交換。我慢。
   ?→ホースの劣化。
         ×→交換。
   ?→小径マスターへの交換。

・効くのが早い。レバーストロークが短い。
   ?→レバー位置。
      ×→レバー調整。
      ○→コントロール性。
         ×→小径マスターへの変更。他種マスターへの変更。

・効くのが遅い。レバーストロークが長い。
   ?→レバー位置。
      ×→レバー調整。
      ○→コントロール性。
         ×→大径マスターへの変更。他種マスターへの変更。
   ?→ブレーキフルード。
      ×→エア抜き。ブレーキフルード交換。
         ×→ブレーキフルード銘柄等変更。
   ?→キャリパーピストンの動作。
      ×→戻り過ぎ。
         ×→ブレーキマスター清掃。
            ?→マスターのフルード漕と蓋の間のエア通路ふさがりなど。
            ×→キャリパー清掃・部品交換・キャリパー交換。

・ブレーキが鳴く。音がする。
   ?→キーキー。
      ×キャリパーピストン清掃、揉み出し等。
         ×→清掃、揉み出し。
      ×→パッド面取り。
         ×→ディスク回転進入方向の面取り。
         ○→パッド背面、パッドピン等グリス塗布。
            ○→パッドとディスクの相性。
               ×→パッド交換。
               ○→キャリパー歪み、車体側取付部歪み等。
   ?→ミュー。ジー。
      ?→パッドとディスクの相性。
         ?→ディスクが赤熱。引きずり。
            ×→引きずりの項目へ。
         ○→引きずりを伴わなければ心配なし。
   ?→ゴリゴリ。ゴー。
      ?→パッドライニング残量。
         ×→パッド交換。ディスク交換。
         ○→パッドとディスクの相性。ディスクの摩耗。
            ×→パッドの交換。ディスクの交換。

・その他。
   ?→レバーの動き。
      ?→段引き。
         ×→レバーとピストン接点の潤滑。
            ×→グリスアップ。
            ○→マスターピストン交換。本体交換。
      ?→渋い。
         ×→レバーピボット部ボルトの締めすぎ。
            ×→弛める。
            ○→潤滑。
               ×→グリスアップ。
               ○→レバー、ボルト、カラーの変形。
                  ×→交換。
                  ○→マスター本体の変形。
                     ×→交換。
      ?→ガタが大きい。
         ×→レバーピボット部ボルトの弛み。
            ×→締める。
            ○→レバーピボット部カラーの変形、欠落。
               ×→交換。
               ○→マスター側穴径拡大等。
                  ×→交換。
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2x2 2x2 サスペンション関連のチェック

・フロントフォーク・
 エアサスを使用しているの場合抜けがないかこまめなチェックが必要。フォークオイルは要定期交換で最低でも年1の交換、長期交換しない場合はフォークの作動に問題が出るばかりではなく、水分の混入や劣化したオイルとアウターの金属粉などでさらにアウターの消耗を激しくしたり、シールやインナーなどにもダメージを与える。
 中古車量入手後、長期不動車はオイルを要交換。シールも劣化している場合があるのでまず交換した方が無難、オイル交換後にシールを交換するのはオイルの無駄になる。
 錆びたり傷の入ったインナーチューブを再使用する場合、砥石や紙ヤスリなどで凸を平らにする。シールを入れるときはインナーチューブにビニールをかぶせ潤滑剤を使用するなどの工夫を行ってから作業すると損傷は少ない。

・フロントフォークの作動。
   ?→柔らかい。
      ?→エアサスのエア抜け。
         ×→エア調整。
      ?→プリロード。
         ×→インナーカラー長調整。イニシャルアジャスター導入。
      ?→フォークオイル。
         ×→番手の変更。銘柄の変更。
         ×→油面の変更。上げる。
      ?→スプリング。
         ?→社外品への交換。
   ?→固い。
      ?スプリング
         ×→社外の製品であれば純正品に交換。
      ?→プリロード。
         ×→インナーカラー長調整。イニシャルアジャスター導入。
      ?→フォークオイル。
         ×→番手の変更。銘柄の変更
         ×→油面の変更。下げる。
      ?→フォークの可動不良。
   ?→可動不良。
      ?→押すと沈み込みが激しい
         ×→ブレーキ改善。
      ?→オイルシール潤滑。
         ○→シール潤滑剤の不適合。
            ×→シリコングリスやリチウムグリスは粘るので潤滑には不向き。
         ×→インナーチューブ曲がり。
            ×→交換。
         ×→アンダーブラケット曲がり。
            ×→交換。
         ×→ホイールカラー等の寸法が非適切。
            ×→交換。

・リアサスペンション/スイングアーム・
 リアサスペンションも定期交換又は定期的な整備が必要。どんなにセッティングを弄っても、ガス抜けオイル抜けのサスではただのスプリングと大差はない。
 中古品は程度が良くても機能を保っているものは少ない、長期継続して乗るのであれば早めに一定の性能を保て、オーバーホール可能な社外のサスペンションに交換することを勧める。不都合が出た純正サスペンションは修理はほとんど効かない、効果がないと思った方がいい。

 中古の長期不動車輌などではスイングアームピボット部のベアリングとカラーがが固着していたり、錆でガタが出ていたりする場合があるので注意。使用している車輌でも摩耗が進んでいる場合があるので機会があればチェック。
 スチールで細いスイングアームはサスペンションの性能が落ちていると挙動に顕著に現れる。また、錆や経年劣化による剛性の低下もあるので、あまりにも程度が悪い場合は交換で改善される可能性がある。
 フレーム強化用の発泡ウレタン使用も効果があるらしい。

・リアサスペンションの作動。
   ?→柔らかい。
      ×→プリロード位置。
         ×→調整。締める。
         ○→オイル漏れ、エア抜け。
            ×→交換。修理。
      ?→原衰圧値。(社外サスの場合。)
         ×→調整。
         ○→オイル漏れ、エア抜け。
            ×→交換。修理。

   ?→固い。
      ×→プリロード位置。
         ×→調整。弛める。
         ○→ロッド曲がり、錆。
            ×→交換。
            ○→取付部、ブッシュの状態。
               ×→調整。交換。
               ○→デフォルトの仕様。交換。
      ?→原衰圧値。(社外サスの場合。)
         ×→調整。
         ○→取付部、ブッシュの状態。
            ×→調整。加工。交換。
            ○→ロッド曲がり、錆。
               ×→交換。修理

・スイングアームの作動。
   ?→渋い。
      ?→ピボットシャフト締め込み。
         ×→適正値で締め込み。
         ○→ベアリング、カラー等の錆。
            ×→交換。
            ○→グリスアップ。
   ?→弛み、ガタ。
      ?→ピボットシャフト締め込み。
         ×→適正値で締め込み。
         ○→ベアリング、カラー等の摩耗、損耗。
            ×→交換。
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